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STORYスタッフストーリー vol.1

Staff Story vol.1 ブリーダー編10年間のブリーダー経験が、日々の活力に。
犬と一緒にいるから生まれる、新しいつながり。

ここでは、実際に「好きなことを活かして働く」支援員のストーリーをお届けします。
第一弾は、10年間のブリーダー経験を活かして、支援員の業務に加えて、犬のブリーディングに携わる藤原さんに話を伺いました。

待ち合わせたのは、田川事業所のすぐ向かいにある、フリースペース。ここには犬たちと過ごせる場所や活動で利用するスペースも設けられています。

AFOでは、犬たちがパートナーとして各事業所にいて、職員や利用者さんたちと触れ合ったり、利用者さんの活動の中で犬との接し方や情操教育を通して色々な感性を養ってもらったりとさまざまな場面で活躍をしています。

犬たちは事業所にいて、一緒に活動に参加しています。職員と利用者さん、また利用者さん同士の絆を育んでくれたり、犬との触れ合いで、仕事や対人関係の相性や適正判断につながったりと日々大きな役割を果たしてくれているのです。

この日、藤原さんは生まれたばかりのキャバリアの子犬たちの様子を見に来ていました。

「1年の間に2ヶ月間くらい、出産の立会いや子犬たちの世話を、出勤前後にしています。その時期は本当に楽しみなんです。朝起きてから、仕事に行くまでの間も、ウキウキしてしまって」

藤原さんが主にお世話をした、ゴールデンレトリバー「クーナ」。妊娠中の母犬のケア〜出産の立ち会い、子犬のとりあげ、その後のケア全般など、ブリーダー経験がなければできないプロの領域を藤原さんが担いました。

「ブリーディングに関しては、仕事だという感覚はあまり無いですね。とにかく、好きで楽しくてやっています」とうれしそうに語る藤原さん。
実は、AFOで働きはじめたときは「犬と関わる」こと、さらには「ブリーディングを行う」とは想像もしていなかったそうです。

「犬とこんなにパートナー的に関わる職場だ、ということは入社してはじめて知りました。事業所内にワイマラナーというめずらしい種類の犬がいましたので、代表の方は犬が好きなんだなぁ、くらいに思っていました」

「自分からもブリーダー経験のことは詳しくはお伝えしていなくて。3ヶ月くらいしたときに、出産があるから一度見に来ませんか?と誘っていただいて。そのときに具体的にこうしたほうが良いですよ、とお話して自然とお手伝いしているうちに"藤原さんのような経験を持った方がいるなら”とブリーディング事業そのものを会社としてはじめようということになったんです」

そんな藤原さんがAFOを知ったはじめてのきっかけは、ハローワークだったそう。

「もともと知人が働いていたこともあって、話を聞いてみたんです。それで、おもしろそうだと思って面接を受けさせてもらいました」

普段、藤原さんが支援員として勤務しているのは、飯塚の事業所。そこでは、どんな仕事をしているのでしょうか?

「就労支援のひとつ前の段階をサポートする事業所で、利用者さんたちが実際に働いてお給料をもらいながら、訓練するお手伝いをしています」

「どんな仕事を行うかは、事業所ごとにさまざまですが、私のいるところでは、AFO内の各事業所への給食づくりや清掃を行っています。厨房で料理をつくるほか、献立のメニュー制作やアンケート実施を行う企画、伝票を発行・管理する事務などの業務があります。私は、主に事務と企画のサポートを担当しています」

支援員として、最もやりがいを感じる瞬間は?ときくと「出来なかったことが、出来るようになって、本人やご家族が喜んでいる姿をみたときです」と藤原さん。

「いま、もうすぐ就労支援の段階に進める、ある利用者さんがいて。若くて、しっかりしている子だな、という印象を持ってもらえると思うのですが、事業所にきたての頃からすると、ものすごく変わったんです」

「支援のプロセスで"毎日のルーティーンをつくる”、生活のリズムをつくることが非常に重要な方もいます。その子は例えば朝時間どおりに事業所に来る、といったことが初めにできなかったので、特殊なケースではありますが毎朝電話して、今日はどうする?自転車でくる?送迎する?と毎日連絡をとっていました。土曜日の余暇活動に一緒にいっても、ひとりでバーっとどこかへ行ってしまう。それを追いかけて、みたいなことをしていました」

「その子がひとつずつ、電話をしなくても自分で時間どおりに来れるようになって、雨が降っても暑くても寒くても、自分で時間を守れるようになって、時間通りに動けるようになりました」
「つい嬉しくてみなさんに話したくなるんです。だけどそれは、私たちの功績とかでは全くなくて、ただただ変わったことが嬉しい」

支援員の業務では、外食産業に従事していたこと、ブリーダー、介護職、すべての経験が活かせていると藤原さんは言います。

「人も動物も、コミュニケーションをとる上でうまくいかないことはどうしてもでてきます。私がブリーダーをやっていたのも、もともと人が得意ではなかったという理由も、実はあります(笑)」
「ひとつ決めているのは、誰に対しても怒らないこと。それはずっと自分の中で守っています。叱ることはします。だけどそれは感情がコントロールできている状態。そういったことができるようになったのも、これまでの経験のおかげかなと思います」

この日、藤原さんは、出産や子犬のお世話をしたゴールデンレトリバー「クーナ」に久しぶりに再会しました。クーナも藤原さんに気づくと、久しぶり!と飛びかかります。嬉しそう。

藤原さんはAFOにきて、犬との関わり方やその存在の大きさにおいて、新たに2つの大きな学びがあったといいます。

1つ目は、ブリーダーとして大切にしたい価値観について。

「もともと私は、商売っ気がないブリーダーだったんです。小さい頃から犬を飼っていて、犬が好きという動機からはじめたので。小型犬がいちばん難しい、ということから、犬種はチワワのみ。仲買からはじめましたがすぐにそれはやめて、直接の販売。そして空輸や陸送も行わない、直接のお渡しのみでした」

ブリーダー業を続けるなかで、大切に育て、引き渡していくペースと、生計を立てる商売としてのバランスが難しく、徐々に頭数を減らし、フェードアウトしていったそう。

「個人のブリーダーとしては限度がありますが、AFOはブリーディング事業は自然な流れから発生していて、私がやっていたように、絶対に直接引き渡しだけ。先日生まれたこの子たちも、大阪など遠方の方からお引取り希望をいただいていいますが、見学から受け渡しに至るまで、合計3回はここへ足を運んでもらうことになります。やはりそのくらい労力を惜しまない飼い主さんのほうが、犬たちも大切に育ててもらえます」

2つ目は、犬の存在が、人同士のつながりも生み出してくれる、ということ。

「子犬たちが生まれたときに、利用者さんたちに私が説明をします。子犬と触れ合うときは、まずは母犬と触れ合って安心させてからにすることとか、今回のお産では、8頭中、1頭は死産だったことも。残念だったけどね、と。そのこともちゃんと伝えます。生まれた命をいかに自分たちが大事に育てていくかを考えていかんといけんねって」

「そういった話ができるだけでもありがたいのですが、最近、別の事業所に出入りして利用者さんとすれ違うと、「子犬の話をしてくれた方ですよね」と声をかけていただいて。そこでコミュニケーションが生まれたんです。犬のおじさん、として覚えてもらえている。単に、ドッグセラピーとして癒やされる効果もありますが、人と犬、だけでなく犬を介して人どうしのつながりもつくってくれているのだなぁ、とひしひし感じています」

おまけ:藤原さんが入社して1年後にやってきたローデシアン・リッジバックという犬種(写真左と右)は「ブリーダー時代に大きな展示場に行っても巡り会えなかったほどすごく珍しい」そうで、はじめて事業所でみたときはものすごく感動しました!とのこと。人生で飼いたい犬BEST3にも入っているほど好きな犬だそう。

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